そろそろ、冬支度?? いっそう、オールシーズンタイヤがいいの?
11月も三週目に入ろうかというのに、なんだか夏なのか秋なのかよく分から天気が続いていますね。
まあ、夏ではないの確かですが先週辺りまでの”日射しの強さ”には驚きました。
「運転中のサングラスが手放せません・・・・・」
と言っているうちに、11月14日くらいからは、最低気温が一桁台になる予報も出ています。
「ところで、この冬は雪降るのか・・・・」
昨年は(今年の1月)、この近畿地方を弾丸低気圧が襲って2日ほど、市街地でも雪が積もり
あちこちで、スリップ事故や衝突の交通麻痺が起こりました。(ホント、大変でした><)
「今シーズン、スタッドレスタイヤ要る??」
「暖冬なんでしょう??」
「分かりません、天気のことなんて・・・・・」
自分で交換作業はしないけど、スタッドレスタイヤを準備して、スタンドや量販店に持ち込んで・・・・・
「ん~ かなり、めんどうです。」
そして、春先には、夏タイヤに履き替える。
毎年の作業ですが何とかならないものかと思いますよね。
じゃあ、「オールシーズンタイヤ」でよくない?
ん・・・・・・・・私なりの結論としては、戸建て住まいの方など、タイヤ保管場所が確保できる方は
「スタッドレスタイヤ毎年シーズン毎に履き替える」
マンション住まいの方など、タイヤ保管場所が無い場合は「通年オールシーズンタイヤ」です。
要は、タイヤの保管場所があるか無いかです。
そもそもオールシーズンタイヤとはなにかというと、その名の通り、オールシーズン…つまり1年を通して
季節を問わずに使うことができるタイヤです。
国内で販売される多くのオールシーズンタイヤには「スノーフレークマーク」がタイヤのサイドに
刻印されており、高速道路での「冬用タイヤ規制」が実施されている状況でも走行することができるレベルの
雪道走行性能を兼ね備えている点が大きな特徴となっていて、急な降雪でも立ち往生のリスクを減らすことが
できるのが大きなメリットと言えます。
“スタッドレスタイヤだって夏の路面を走れるからオールシーズンタイヤじゃないの?”という声も
聞こえてきそうですが、スタッドレスタイヤは雪や氷の路面を走ることに特化したタイヤとなっているため、
路面温度の高い真夏のアスファルトの上ではブレーキ性能やコーナリング性能、そして耐摩耗性もサマータイ
ヤに比べて大きく劣るため、通年履きっぱなしというのはオススメできません。
一方、オールシーズンタイヤはサマータイヤに匹敵するドライ性能を兼ね備えているので、真夏の路面でも
大きな違和感なく普段通りの走りを楽しむことができるというのが、タイヤメーカーの
主張するところです。
そうすると、オールシーズンタイヤは魔法のタイヤのように感じますが、実はオールシーズンタイヤにも欠点
がないわけではありません。
それは冬の路面も夏の路面も飛びぬけて得意、というワケではないということです。
オールシーズンタイヤは降雪路面ではスタッドレスタイヤに近い感覚で走行ができますが、凍結路面は苦手と
しており、スタッドレスタイヤ装着時以上に丁寧な運転が求められます、ドライ路面でもサマータイヤに比
べるとグリップ性能や静粛性、燃費性能は若干劣ってしまうのです。そのため、イメージとしては
「突然の降雪にも対応できるサマータイヤ」というレベルのものとなっているというのが実情です。
ですので、本格的な降雪地帯に住むユーザーや、頻繁にスノーアクティビティを楽しむというようなユーザー
は、少々面倒でも冬はスタッドレスタイヤに履き替えることをオススメしますし、ハイパフォーマンスな
スポーツカーや静粛性が求められる高級車に乗っているユーザーも、車両の特性にあったサマータイヤを履く
のがベストと言えるでしょう。 一方、オールシーズンタイヤの装着をオススメしたいユーザー層としては、
ほとんど雪が降ることはないけども、1年に数回積雪する可能性がある地域にお住いの人や、交換したタイヤを
保管できる環境にない人にとってはありがたい存在であることは間違いありません。
それでは、また次回です。