トヨタの商用車といえば・・・・あの車です。 新車153万円の立ち位置
みなさん、こんにちは。
ゴールデンウイークも終わって長いお休みの方も、ちょっとだけのお休みの方も既に
通常モードに戻っているのではないでしょうか。
因みに、私のゴールデンウイークといえば、家族でサッカーJリーグの観戦に出かけたり
大阪関西万博に出かけたりと、なかなかアクティブな連休でした。
(万博は近いうちにまた、行きたいと思っています(汗)

さてさて、街中の道路の混み具合も連休が終わって通常通りということで、
お仕事絡みの商用車も多く見受けられます。

ところで、みなさん商用車といえば、どんな車が思い浮かびますか。。。。?
今回はトヨタの商用車の皇帝とも言われる「プロボックス」の記事です。

まず、プロボックについて簡単におさらいです。
プロボックスは商用バンのなかでも、「ハイエース」や「タウンエース」といったキャブオーバータイプの
1BOXタイプではなく、実質的にはステーションワゴンに近い、背の低いボディを持つ「ライトバンタイプ」の
車種です。
もともと、「カローラバン/スプリンターバン」が担っていたポジションを任されたもので、
乗用車ベースのモデルだったカローラバン/スプリンターバンから脱却し、商用での使用を最大限追求した、
画期的なモデルとなっています。
2014年9月にはフルモデルチェンジに近い大幅刷新が実施され、現在販売されるモデルではハイブリッド車の
設定に加え、先進運転支援システム「トヨタ セーフティ センス」の標準装備など、
さらなる進化が進んでいます。

長い販売期間を送るなかでもその勢いは落ちることはなく、商用バンの“皇帝”といわんばかりの強い存在感を
放っています。

これは取り回しやすい4.2mサイズのボディに四角い形の広いラゲッジなどに加え、主にビジネスマンの使い方
を徹底的に分析し、「かゆいところに手が届く」ような気配り装備や使い勝手の良い機能を多数採用しているこ
とにあります。
例えば、1リッターの紙パックを置けるセンタートレイに加え、充電ケーブルを挿した状態のスマホなどを置く
ことができるマルチホルダー、A4サイズのパソコンや弁当を置ける、しっかりとしたインパネテーブルを
装備。
加えて、A4サイズのバインダーが入るインパネトレイ、大容量のドアポケットやグローブボックス、
ビジネスバッグをそのまま置けるセンターコンソールトレイなど、どのようなビジネスシーンでも
そのまま使えるように工夫が凝らされています。
さらに、フロントシートはクッション性を確保したゆったりとしたものを備え、前後調整やリフト量の
調整範囲の拡大、最大76度まで可倒するリクライニング機構など、車内での休憩や仮眠にも
考慮されています。

価格設定も152万9000円からと非常に廉価で、上位の1.5リッターハイブリッドモデルでも
182万8000円からという低価格も支持される理由です。
こうした点は一般ユーザーにとっても非常に魅力的なポイントであり、特に上級の「F」グレードでは乗用車
として使っても遜色のない充実具合になっています。
トヨタ公式 プロボックスFグレード詳細はこちら↓
https://toyota.jp/pages/contents/request/webcatalog/probox/probox_main_202503.pdf
あれ? なんかこんな車でトヨタに似たような車種なかったっけ??
そう思った方は、なかなかの”ツウ”ですね。
「サクシード」 ですよね。

だったら、ボディーサイスが少し大きめのサクシードの方が
いいんじゃないの?
ではでは、プロボックスバンと、サクシードバンを少し比較してみましょう。
トヨタのプロボックスとサクシードは、どちらも商用バンとして非常に人気のあるモデルで、
共通点も多いですが、目的や使い勝手によって選ぶべきモデルが異なります。
✅ 基本情報の比較(最新世代基準)
項目 | プロボックス (Probox) | サクシード (Succeed) |
---|---|---|
メーカー | トヨタ | トヨタ |
発売開始年 | 2002年(初代) | 2002年(初代) |
主な用途 | 商用・配送用(バン) | 商用・営業車(ワゴン風) |
乗車定員 | 2~5人(仕様による) | 2~5人(仕様による) |
荷室スペース | 広い、商用向け | やや狭いが、実用的なスペース |
内装・装備 | シンプルで質素 | やや上質で、営業用にも配慮 |
外観デザイン | 四角く、業務車両っぽい | 角が丸く、やや乗用車寄り |
駆動方式 | FF / 4WD | FF / 4WD |
エンジン | 1.3L / 1.5L / ハイブリッド | 主に1.5L / ハイブリッド |
燃費(WLTC) | 約18〜22 km/L(仕様により異なる) | 約18〜22 km/L(ほぼ同じ) |
🟦 違いのポイント
比較項目 | 違いの解説 |
---|---|
デザイン | プロボックスは角ばった商用感が強いデザイン。サクシードは丸みがあり営業車として使いやすい外観。 |
内装・装備 | サクシードの方がやや快適性を重視(営業車用途)、プロボックスは荷物を積むことに特化。 |
価格 | 一般にプロボックスの方が若干安い。サクシードは装備が良い分やや高価な傾向。 |
販売チャンネル | サクシードはトヨペット店、プロボックスはネッツ店(2020年までの傾向)。今は統一販売。 |
🔧
用途別おすすめ
- 荷物を多く運ぶ業務用途(配送・宅配など) ➡️ プロボックス
- 営業車や訪問業務、乗り心地重視の業務車 ➡️ サクシード
- 個人利用(DIY・アウトドアベースなど) ➡️ 外観や内装の好みで選んでもOK
🏁 結論
両車の機械的な違いは少なく、「外観デザイン」「内装の快適さ」
「用途のフィット感」で選ぶのが良いです。トヨタは2020年に両
車を統合しており、現在は実質的に1車種(プロボックス)に
集約されつつあります。
このプロボックバン、最近ではSNSでも、「運転してみると車ってこれでいいじゃないかって思えてくる」
「無駄を一切省いて必要最低限の装備。機敏に動くし小回りもきく。路地に侵入しても一向に困らない。
積載抜群」
「この車十数年公私に渡り乗ってるけど、本当に最高」「一度乗ったらこれ以外考えられない」など、
シンプルながらも十分な内容に高評価の声が多くみられます。
さらに近年では、飾り気の少ないベーシックなスタイリングに、アウトドアレジャーでも十分活躍できる
ラゲッジの広さやフレキシブルさなどが一般ユーザーからも注目されるようになってきました。
特に、シンプルなデザインを着飾ることができるアウトドア風カスタマイズパーツのほか、ラゲッジの利便性
を高める便利装備なども用意されています。
実際に「プロボックスハイブリッドを新車購入しプロボックスカスタム専門店で自分好みにカスタムしました」
とするユーザーのほか、国内のカスタムカーショーでは、プロボックスをベースにしたユニークな
カスタマイズモデルが多数披露されています。
ただし、「リアシートが地獄」と、積載性重視であることから後席の居住性を問題視する声や、「5ナンバー乗用
を復活させてくれないかな?」「5ナンバーでサクシード復活させて欲しい」と、
現在4ナンバーのみで1年車検となっている煩わしさを指摘する見方もありますね。
とはいえ実際にプロボックスをメインで使うユーザーの多くはフルで乗車することは少なく、
それ以上の居住性が必要なのであればタウンエースやハイエースなどの選択肢も用意されていることから、
1人ないし2人の用途では十分であることがほとんどです。
国内のライトバン市場では、唯一プロボックスのライバルとしてラインナップされていた
日産「ADバン」の生産終了が明らかにされ、ホンダ「パートナー」はすでに販売終了していることなどから、
ますます「プロボックス一強」の時代が続いていきそうです。
それでは、また次回です。