自動速度取締機「オービス」って実際は何キロオーバーで光るの??
今年、早くも12月に突入して何か気ぜわしくなるシーズンに入りました。
みなさん、お元気でしょうか?
今から、1か月後は「お正月」ということになりますが、何だか実感もなければ(毎年のことですが><)
迫りくるものもないわけであります。
どうなんでしょう、これって??
そんなわけで、いつもの街中もよりいっそうに交通量も増えて”バタバタ”感が増してきます。
お車を運転する人にとっては、いつも以上に安全運転の意識を高めていかなければいけません。
そして、ついつい出しすぎてしますのが”スピード”です。
結果的に、信号1つを早く通り抜けたとしても、目的地に着くのに1分も変わらない様な気がします。
そして、スピードを出しすぎは”メリット”より”デメリット”の方が圧倒的に多いです。
ところで、みなさんが普段通っている道路には「あれ」は、有りますか?
「あれ」です。
今年の流行語大賞に選ばれた「あれ」ではなくて・・・・
通称「オービス」と呼ばれる速度違反を取り締る装置です。
一般的にオービスと呼ばれていますが、実はボーイング社が開発した装置の商標で、
本来の名称は自動車速度違反取り締まり装置です。
その仕組は、一般道や高速道路を走行する自動車の中で一定以上の速度を検知すると、
光で運転手へ通知を行い、カメラでナンバープレートと運転手を撮影する装置です。
オービスにはいくつか種類があり、そのうち大きく分けると固定式、移動式、半固定式の3つのタイプが
あります。
固定式はその名の通りある一カ所に固定で設置されている無人タイプです。
固定式オービスのなかでもいくつか種類があって、最も古いレーダー式オービスはセンサーが道路上部、
カメラは道路わきに設けられていて、跳ね返る電波から速度を検知します。
撮影用フィルムは容量に限界があるため、近年は減少傾向です。
レーダー式と近いタイプのHシステムは設置方法や検知方法はレーダー式と同じですが、
はんぺんのようなアンテナが取り付けられているのが特徴で、見通しのいい場所では遠くから確認できます。
レーダー式、Hシステムの測定場所は手前10mから15mの範囲です。 ループコイル式はレーダー式や
Hシステムとは異なる方法で検知していて、道路にセンサーを埋め込み、カメラは道路脇に設置されています。
区間内に3本のループコイルと呼ばれる磁気センサーが設置されていて、通過時間を測定しています。
ループコイル式とHシステムを融合したタイプがLHシステムです。
LHシステムはセンサーが道路に埋め込まれていて、カメラは道路上部に設置されています。
ループコイル式、LHシステムの測定場所はカメラの手前7mとなっています。
固定式オービスのメリットは24時間365日どんな悪天候でも無人で稼働し続けるという点です。
ただし、固定式のため位置を覚えられてしまうというデメリットもあります。
一方で、固定式オービスと対照的なのが移動式オービスです。
センサーとカメラが道路わきや車両内に設置されているタイプです。
検知方法は道路わきにワンボックスカーを停めて、レーザーもしくはレーダーを車に照射し、
手前10mから15mで計測します。
移動式オービスは幹線道路を中心に、速度超過の件数が多い区間に設置されるタイプです。
移動式オービスはどこでも神出鬼没で運用できるという良さがある反面、機器を監視する警察官が
必要だったり、悪天候時の運用には向いていないというデメリットがあります。
半固定式オービスは、固定式と移動式の良さをあわせ持った新しいタイプのオービスです。
高速道路の路肩に四角く金網で囲まれたゲージ内に電源や通信設備を備えた拠点を各県に数箇所づつ設置して
おき、1台のオービス本体をその拠点間で不規則に移動させます。
拠点はドライバーから見て直前まで本体がセットされているか判別は難しくなっています。
固定式オービスよりコストパフォーマンスは高く、メンテナンス作業も効率的に行なえるようです。
また、無人で常時稼働ができるのも半固定式のメリットです。
2023年11月末現在、全国の高速道路上に21箇所の拠点があります。
このように様々なタイプのオービスがありますが、オービスのほとんどが赤く光ります。
オービスの光が赤なのには何か理由があるのでしょうか。
オービス製造メーカーも警察も赤く光る理由を発表していないので、正確なことはわかりませんが、
運転手に違反を認識させる為に、他の色と区別しやすく記憶に残る赤色にしたと言われています。
それ以外にも青色や緑色などの波長の短い光りは、暗い光を感じとる眼の細胞の働きを阻害し運転に支障を
きたす可能性があるためだという説もあります。
赤く光るオービスは白黒撮影ですが、新しいオービスはカラー撮影の為に白色発光します。
赤く光るオービスは、高速道路や国道などで目にする大型の固定式オービスです。
そして、これらのオービスの設置場所には、1kmから3km手前付近に自動速度取締機設置区間などと
書かれた予告看板が設置されています。
また移動式オービスは、警察のホームページやSNSなどで事前に設置場所が告知されています。
一般道や高速道路に設置されていますが、いったい、どれくらいの速度を出すと光るのでしょうか。
オービスが反応するスピードは公表されていませんが、悪質性の高い速度超過違反が検知されたら光ると
考えられています。
オービスが光る速度は制限速度より一般道で30km以上、高速道路は40km以上のオーバーが目安です。
移動式オービスは制限速度が低い道路を中心に設置されており、15kmオーバーで光るとされています。
オービスに速度オーバーが検出された後、数日から1カ月程度で自宅に出頭日と出頭場所が記載された
出頭通知書が届きます。
ほとんどの出頭場所は警察署で、指定された日に出頭し、取り調べを受け、
起訴もしくは不起訴が決定します。
反則金は普通自動車の場合、超過速度に応じて一般道路は9000円から1万8000円、高速道路は9000円から
3万5000円です。 違反点数は、一般道では25km以上30km未満のオーバーで3点となっていて更に、
50km以上のオーバーは12点と定められています。
なんだか、オービスの”あれこれ”で長々と書いてしまいましたが、スピードの出しすぎは
はっきり言って「習慣」です。
廻りを走っている車より、明らかにスピード超過している車は、いつもスピードを出して走っています。
罰金も反則金も痛いですが、何より事故を起こさないことが1番です。
そして、周りの車や人を事故に巻き込まないことです。
「自分に限って・・・・」 「少しくらいは、大丈夫でしょう・・・・」
こんな、気持ちはもう捨てて下さい。
今年も12月28日くらいまでは、交通量が増えて道路が混雑します。
どんな時も冷静な気持ちと、時間に余裕を持った運転を心がけて頂きたいと思います。
それでは、また次回です。